Mauticのバージョン2.2以降、それまではSaaS版でのみ提供されていた「フォーカスアイテム」と「ソーシャルモニタリング」が、オンプレミス版でも利用できるようになりました。
以前は
- フォーカスアイテム → mPower Focus
- ソーシャルモニタリング → mPower Social
という名称で提供されていた機能です。余談ですが、mPower Focusに関しては、Mautic Meetup Tokyo #2で発表させていただいた事もありました。
この資料にあるとおり、mPower Socialの時代にはまだバグがありましたが、バージョン2.2以降安定して利用できるようになったソーシャルモニタリングについてまとめます。
できること
Twitterでの「指定したメンション」または「指定したハッシュタグ」を投稿したアカウントを、コンタクトに追加することができます。
ソーシャルモニタリングTOP画面の「+新規」ボタンから上記項目を選択・入力すれば、基本的にはコンタクト情報の追加はできます。ただし、ダウンロード版できちんとコンタクト情報を追加するには、Twitter APIによる連携が必要となります。
Twitter API Keyの取得
プラグインでTwitter APIとの連携をしていない場合、ソーシャルモニタリング実行時にエラーが発生します。Twitterの開発者画面からAppを作成の上、API Keyを取得してください。
- 「Twitter Apps」へアクセスし、「Create New App」ボタンから、アプリを新規作成。
- Mautic管理画面右上の歯車アイコン > プラグイン > Twitterを選択。先程作成したアプリのクライアントIDとクライアントシークレットを入力。
- アプリの認証ボタンを押下し、無事接続できれば完了です。その後、「機能」タブや「コンタクトフィールド」タブから必要な情報の連携設定をしてあげます。
ソーシャルモニタリング用のcron設定
セグメントやキャンペーンの自動定期更新のためにcron設定を行ったのと同様に、ソーシャルモニタリングにもcron設定が必要です。こちらの設定一覧を参考に、cron設定を行います。
この2点を行えば、無事コンタクトに情報が追加できるはずです。
モニタリング情報をどう扱うか?
あくまで「Twitterのモニタリング」にすぎないので、正直そのままでは情報として活用できることは少ないように思われます。また一般的にマーケティングオートメーションは、BtoBにおいてリストを有効活用するものであるため、Twitter情報からナーチャリングする事は少し困難ではないかと思われます。
ただし、ソーシャルモニタリングで追加されたコンタクトに「セグメント」を追加したり、そのセグメントに対しキャンペーンでポイント付与などもできたりはするようです。それらの情報を付加することで取れるアクションは増えてきそうなので、もう少しテストしながら情報活用してみようと思います。